歯医者が怖いあなたへ─パニック症の方に届けたい安心対策

パニック症全般

パニック症(障害)のかたで、歯医者さんが不安という方は多いかと思います。Panicoもそのひとりです。

理由として

  • 長時間身動きがとれず同じ姿勢を保たなければならない
  • 自分のペースで身体を動かせない
  • 目隠しをされる
  • 痛い思いをするかもしれない緊張感
  • 医師やスタッフからの注目

などが挙げられます。理由は人によって様々ですし、これといってはっきりとした理由がわからない場合もあるでしょう。どうしてなのでしょうね、panicoもパニック症になるまでは(多少の嫌悪感はあったとしても)全然大丈夫だったのに・・・。

でもパニック症持ちだからといって歯科治療を避けていると、虫歯や歯周病が進行したりしたら大変です!

そこで、歯医者が苦手なパニック症の方のために、いくつか対策方法を共有します。

歯科選びは「安心感」基準で

まずは歯科選びから。

通い慣れた歯科、自宅近くの歯科、信頼できそうなドクターのいる歯科、などなど、自分がなるべく安心できそうなところを選びましょう。

パニック症に理解のある歯科も増えてきています。ホームページなどで、パニック症患者向けに案内を出してくれているところもあります。

「パニック障害 歯科 〇〇県」などで検索をかけてみて、お住まいの地域でパニック症に理解のある歯科を探してみるのもよいでしょう。

panicoが見つけた中で、わかってくれてるなぁ・・・と感じた歯医者さんのサイトがこちら
↓   ↓    ↓

大阪中之島デンタルクリニック

”パニック症に理解のある人達がいる” ”万が一の発作や、何かあっても大丈夫” と思えるだけで、発作を起こす可能性はぐんと低くなります。

気がまぎれるものを持っていく

ポケットに安心できるグッズを忍ばせておいて、不安になったらいつでも触れるようにしておくのもいいですね。

ひんやりしたり、触感が不思議なものなど、五感を刺激するようなグッズがよいでしょう。

お薬があるかたは、ポケットに入れておくとお守り代わりになるかもしれませんね。


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治療中は、五感を研ぎ澄ませて

「5-4-3-2-1グラウンディング」といって、「今ここ」の感覚に意識を向ける方法があります。

治療中不安に襲われそうになったら、試してみましょう。

【5-4-3-2-1グラウンディング法】
・見えるもの5つ
・触れているもの4つ
・聞こえる音を3つ
・匂いを2つ
・味を1つ
 ─を探して意識してみます。

歯医者さんでは、目隠しされていたり、口の中を治療している関係で、「見えるもの」「味」が感じにくいかもしれません。

そんな場合は、触れているもの5つ、聞こえている音4つ、匂い3つ、など、他で感じられる感覚をたくさん意識してみてくださいね。

楽しいことを考えてみる

もし余裕があれば・・・、今までの楽しかった出来事の記憶を辿ったり、これから起こる楽しみなことを想像したり、今まで見た一番素敵な夢を思い出して再上映したりしましょう。

(余談ですが、panicoの場合は、推しのドラマの名場面を1話から振り返る、今まで好きになった人を初恋の人から順に思い出していく、などしています。苦い思い出も出てくるけど。笑)

スタッフに歯医者が苦手だと伝えておく

たくさんのケースを経験している歯科専門スタッフなら、歯医者が苦手な人やパニック症の人、小さな子供など、それぞれの対処法を心得ているでしょう。親身なスタッフなら、あなたが安心して治療を受けられるように、一緒に考えてくださると思います。

なので、事前にスタッフにパニック症であることを伝えておくのもアリです。
もし「パニック症」「パニック障害」というワードが言いづらければ、たんに歯科が苦手であると伝えたり、同じ姿勢でいるのが辛い、目隠しされるのが苦手、顎が痛くて口を長時間開けられない・・・などと伝えるのもよいでしょう。

万が一、パニック症と伝えて診療を断られたとしても、自身を責めることはありませんよ。歯医者さん側も不安なのでしょう。お互いに不安を抱えたままでは良い治療はできません。事前にわかったからよしとして、別の歯科を探しましょう。

歯科スタッフへの伝え方の例

「パニック症で、歯医者が苦手です。気分が悪くなったら伝えるので、そのときは少し治療を中断していただいてもよいですか?」

「目隠しが苦手です。眩しくても大丈夫なので、目隠ししないで治療はできますか?」

「腰痛のため同じ姿勢でいることがつらいです。途中で身体を少し動かしたいのですが。」

「顎を痛めていて、長時間口を大きく開けてるのがつらいんです。」

私の体験談 ~実際にこんなふうに伝えました~

panicoが歯医者さんで言ったことがあるのは、「腰痛」と「顎関節症」です。
(ほんとうにそうなんです・・・。)
ある日、初めての歯医者さんに行くことになって、でもパニック症だとは言えなくて。
何かあったときに治療が中断できると安心だな、と思い、下記のように伝えてみました。

panico
panico

腰痛もちで、ずっと同じ姿勢でいるのがつらいのと、顎関節症で、これ以上縦に口を開けられなくて。長い時間口を大きく開けているのがつらいのですが・・・

そしたら、スタッフさん、

歯科スタッフ
歯科スタッフ

口、十分開いてますよ(笑)腰痛も顎関節症もお辛いですね。
大丈夫ですよ!痛くなったら言ってくださいね。休み休みやりましょう。

と、やさしーく言ってくださいました!!

歯医者さんの苦手感について何かしらの会話ができたというだけで安心感がレベルアップし、
申し出ればいつでも治療が中断できるという「コントロール感」が増したことで、パニック発作が出ても大丈夫、と思うことができました。
その歯科では不安はなくなり、一度も発作を起こすことなく無事治療を受けることができています。

伝えづらいと思っていたのですが、伝えてみると案外すんなりというかスムーズでした。
スタッフのかたたちは私たちが安心して治療が受けられるよう優しい声掛け・対応をしてくださいます。
お互いに朗らかで適切なコミュニケーションをとることで、居心地が良くなり安心感が増します。

安心できる場所、人を増やしていくのがパニック症からの回復の道です。
身の回りの「大丈夫」を増やすために、勇気を出して自分から行動していきましょう。

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