【症状記②】発症~受診までの日々

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こんにちは、panicoです。

先日は初めてパニック発作が起きた日のことを記事にしました。

今回は、発症してから約2か月間、心療内科を受診するまでの振り返りです。
よろしければお付き合いください。

初発作、その後

心療内科受診のハードル

通勤電車の中で初めての発作を経験し、これがパニック発作だとわかっていた私は、
適切な治療を受ければ改善すると知っていたので、心療内科受診を考えはじめました。
しかし、心療内科受診にはやはりいくつかのハードルがありました。

まず立ちはだかったのは、受診するか否かのハードルでした。
仕事柄、心療内科や精神科で働いたり、受診した患者さんの話を聞くことも多かったけれど、
まさか自分がかかることになるとは思ってもみなかったです。

さんざん、「心療内科にかかることは恥ずかしいことじゃない」「怖いことじゃない」と思ってたし、そう伝えてきたのに、いざ自分がかかるとなると「カウンセラーなのにこころを病んでしまって恥ずかしい」と正直思ってしまっている自分がいました。
人のケアをする立場の人間が、自分をケアしきれていなかった。自己管理ができていなかった。
実際そうだし、周りからもそう思われるんじゃないかと、恥ずかしかったです。

いつも思うのですが、「人に〇〇と思われるに違いない、〇〇と言われるに違いない」とネガティブな想像をしているときって、人がどうこうというより、実は自分が一番、自分自身に対してその言葉をかけてしまっているのだと感じています。
他人には優しくできるのに、自分に対しては同じように優しい言葉をかけられないんですよね。

この「受診するか否か」のハードルは、のちに発作を何回か繰り返すようになって、
「恥ずかしい」よりも「つらい」が大きくなって、「一刻も早く受診したい」にすんなり変わりました。

発作が続き、予期不安と広場恐怖に

初めて発作が出たのは、朝の通勤電車内でした。
当時、曜日ごとに違った職場に通っていて、電車、バス、車、自転車など、様々な手段で通勤していたのですが、発作が出たのは一番遠くの職場で、電車で30分ほどのところだったので、そのほかの状況では発作は出ないだろうと思っていました。

ところがどっこい、その後自転車を除いてほぼすべての通勤途中で、発作が出たり、
発作が出そうな不安が襲ってくるようになりました。
もうすでに、予期不安と広場恐怖にやられていたのですね。

さらに、通勤中のみならず、プライベートでスーパーに行ったときの
レジ待ち列でもプチ発作が起きてしまい、買い物さえ不安の対象になってしまいました。

こうしてまんまと、広場恐怖に侵され、電車も、バスも、車の運転も、
買い物も、美容院も、歯医者も・・・と苦手な状況が増えていきました。

受診の決意

パニック以外の症状も

不安の対象は増える一方で、「やっぱりパニックには抗えないんだ」、「とうとう来るところまで来てしまった」、「もうもとのように自由に生活できないんだ、、、」と、つらくて悲しかったけど、家族にも誰にも言えませんでした。

夜な夜な「パニック障害」と検索しては落ち込む日々。仕事の悩みも、コロナ禍の不安もあって、ただでさえストレスが高かった時期にさらにパニックがのしかかり。

そしてパニックだけではなく他の症状も出るようになりました。
普通に家事をしていて、急になぜか涙がとまらなくなったり、
好きな俳優の映画を観ようとしても、冒頭のアクションシーンであまりの刺激に観られなかったり。(このころは感覚が過敏になっていた)
職場でめまいがして、目がチカチカして一瞬視界が真っ暗になることもあり、眼科や脳神経外科を受診して検査しても、異常は見つかりませんでした。

「一刻も早く受診したい」に変わったのは、家族の前で涙がとまらなくなってしまったときでした。
その日はずっと家で横になっていたいくらいしんどくて、でも天気のよい休日だったので、
大きな公園に家族皆で行くことに。
子どもも楽しみにしているから連れて行ってあげたい。休日くらいちゃんと母らしいことしたい。
でも今日はどうしてもしんどい、休みたい・・・の葛藤で、どうしたいのかわからなくなって、
気づいたら家族の前なのにホロホロ涙が。
みんなびっくりして、「大丈夫?」と気遣ってくれるのが、また申し訳なくて。
その後ようやく夫にだけ、一連の発作と受診したい旨を、かなりシンプルに伝えることができました。

もう心身ともに限界で、服薬でも、精神療法でも、なんでもいいから良くなりたい、
これ以上悪化させたくない、という一心で、「一刻も早く受診したい」と思うようになりました。

病院選びのハードル

心療内科を探すのにもハードルが。
まずどの地域で探すか。家の近くか、職場の近くか、それとも・・・。
病院へ行くのに電車やバスを使うのは怖い、でも避けてばかりではいけないし・・・。
あれやこれやと考え調べ、口コミも読んだけれど、結局最後は自分のフィーリングしかありません。選べるだけ、恵まれているのかもしれません。

結局家の近くでもなく、職場の近くでもなく、電車で20分くらいの心療内科にしました。
理由は、「他に比べて早く予約できたから」。
心療内科の特に初診って、どこも何週間も待つことが多いんですよね。仕方がないのだけれど。
でも自分がかかるときになって、「早く受診できる」というのは決め手になると実感しました。

いざ受診

予約しただけで少し不安が減った

panicoの場合はですが、心療内科を予約できた時点で、少し楽になりました。
「受診できたら、きっと今より悪くはならないだろう、救われる・・・」という心境です。
まだ受診していないのに、不思議です。
逆に、初めての病院にかかるということで、不安が増す方もいらっしゃると思いますので、
あくまでも私の場合ということで。

初診でもっと楽になった

panicoの選んだクリニックは、初診にとても時間をかけてくださるところで、
精神科のDr.が、なんと1時間もかけて丁寧にヒアリングしてくれました。
夫に少しだけ話した以外は、自分の症状を詳しく語ったのは初めてだったので、
自分の内にあったものを言語化して外に出して、丁寧に聞いてもらえるという経験は
私にとってすごく治療的な時間でした。
もちろんこれもpanicoの場合は、です。
言語化することで、自覚を強くしてしまって、逆に苦しくなってしまうこともあります。
クリニックの方針と自分が合っていた、ということだと思います。

その後血液検査や心電図などひととおりの検査をしてもらって、
検査結果は後日ということで、
当面の間のお薬を処方してもらい、初診は無事終了となりました。

以上、受診までの症状記でした!

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